サザナミのうつ病体験/克服記(その2 様々な療法を受ける編)

うつ病克服

向精神薬の副作用がひどくなる

前回の話し イザナギのうつ病体験/克服記(その1 闘病記)

投薬治療を続けていると、最初の頃は調子もよかったので医師のいうままに従っていました。
ただ、1~2年目までは薬の量も少なく、まだ副作用もそれほどきつくもなかったので安易に生活を続けていました。
医師からは
「もっと飲めば、ストレスに強くなります」
と言われ続け、薬の量も増えていきましたが、一向にストレスに強くなるどころか、ひどい眠気を訴えても
「これは一過性のものだから、そのうち慣れてなくなります」
と誤魔化されるばかり。
しだいに、ひどい喉の渇き、顔には湿疹のようなできものもいっぱいでき、時にはフラッシュバックが襲い、ストレスで夜中に大声でパソコンに向かって怒鳴りつけていたことも・・。

これは、投薬治療ではこれは治りそうにない

と薬を絶つことにしました・・。

しかし、1日薬を絶っただけで朝から激しい頭痛、全身の硬直、身体が抑え付けられるほどの重みを感じ起きられないように。
この頃は、薬の離脱症状(禁断症状)を知らなかったので、安易に止めてしまいました。
だいたい、医師は投薬治療を開始するときに離脱症状の説明などしてくれません。
急に薬を止めて、身体がびっくりしてパニック発作を起こしたり、緊急入院される方もいるそうです。

急に止めることはやめ、医師の指示に反して自分で薬を少しずつ減らしていくようにしました。
ある程度までは減らせて、これから楽に減らせるのかと思いきや、それからなかなか先には進めないのです。
たった半錠程度減らすだけでも、その日の体調はかなり調子が悪くなります。
医師も減薬方法は知らず、アシュトンマニュアルといったベンゾジアゼピン系の減薬方法なども出回っていますが、個人の体調、薬の量、種類など様々で、これといった正しい減薬方法もないので自分の体調と相談しながらちびちびとやっていくしかないようです。
17年間服薬し続けた人でも、twitter上で向精神薬から代替療法で脱出できる人も見かけたので、抜けられないということはありません。
希望はあります。

カウンセリングルーム

まず、向精神薬から脱却する以外に何があるのか?
あるとき、課長がイライラしている私をみて、産業カウンセラーのところへいけばと言われいくことに。
しかし、職場内の事に関しての悩みはあまりなく、悩みを話したところとて、解決などしてもらえないのは明らかであるし、恥ずかしいことでもあるので話せずじまいに。そこで、会社と契約しているカウンセリング会社のところへいくことを勧めてもいました。あまり気が乗らないけれど、お金は会社が負担してくれるというので、それではということで会社が終わった後にいく事にしました。
何度か足を運んだけれど、いわゆる「来談者中心療法」というもので、ただ今不満に感じていること、将来の不安などを話しストレスを発散するだけで気休めにすぎませんでした。でも、ストレスを溜め続けることもよくないから、かかさず通っていましたが、絵を描いて現在の気分を表したり、積木で遊んだりと「こんなのでうつ病がなおるのか?」と感じ、通うのもやめてしまいました。無料でなかったら、1回きりで辞めていただろう・・。
これだと、飲みに行って水商売のお姉さんとお酒飲みながら話したほうがましだな~。女性と話すのが苦手な私でも、上手く受け答えしてくれてイヤな顔もしないし。

休養

うつ病には休養が一番重要です。私も休職を勧められて何度か取得したことがあります。
ストレスの負荷がかからず、のんびりと過ごすことである程度パワーも回復してきます。
とはいえ、休養やストレスの軽減は身体への負担を軽減するだけで、根本的治療にはつながらないところ。
ずっとこの停滞した状態が永遠に続くと考えると焦りもでてきます。
せっかく、生きているのに周囲の連中は結婚もし子供もいて幸せになっているのに、黒歴史の中、努力してきた自分がいつまでも孤独で仕事まみれの辛い人生を送っていかなければいけないのかと思うと、世の中不平等で理不尽でしかない思いが込み上げてきました。
そう考えると、しだいに何とかせねばとゆっくり休養ばかりして過ごしているわけにはいきません。

催眠療法(前世療法)

カウンセリングでは無理だと感じ、次に行ったのが催眠療法です。
HPなどみるとうつ病に効果的と書かれてあったので期待して行ってみることに。
HP上をみると綺麗な女性がやってくれるのかと期待していたのだが、ひきつった顔で愛想の悪い人で幻滅。(この業界は変な人が多いようだ) ただ、生い立ちやトラウマとの関係について教えてもらい、うつ病の原因もトラウマが関わっていることを知ることはためになった。
催眠療法士は、アメリカに留学し前世療法で有名なブライアン・L. ワイス博士の元で教わった方でした。
催眠療法は巷でよく効く怪しげな「潜在意識」状態で行うということで、暗示にでもかかったり、トラウマが消えて憂鬱感もあっというまに消えて凄いことでも起こるのかと期待していたのですが・・・。
案外、普通にリラックスするだけで特に終わってから何も起らず・・・。汗はびっちょりかいて、リラックスはしたのですが、家に着いたときにはいつもの憂鬱な状態に。
10回程度受けないと効果はでないですよと言われたので、数回受けましたがあまりよくなっている実感もなかったので途中でやめることに。

精神分析、認知行動療法

認知の歪みの修正は大事だと思います。そこはあるプログラムを受けることで矯正されていきましたから。
自身の生い立ちが、うつ病や息苦しさの原因に繋がっていることに気づくことで、少しほっとした感じでした。これはなって仕方なかったのだと・・。しかし、考え方の矯正はできたとしても体調には何ら影響してこないので完全な克服法にはならず。

有酸素運動

運動療法は、会社までの2kmを毎朝10年以上ジョギングで通勤していました。さらに、体育会系の会社で昼休みも強制的に運動をさせられていたので運動は十分だったかなと。正直つらかったですが、一時的なストレス発散には効果的で、ずっと寝たきりより良いのではないでしょうか。おかげで今は同年齢の人よりも健康的にいられますね。

マインドフルネス瞑想

近年はやってきたマインドフルネス瞑想も、研修形式で受けてきました。寄付で行われているので、費用はかからないというのがいいですね。ただ、朝から夜までずっと瞑想が続いてちょっと重症者のうつ病者には辛いかと思います。精神療養や規則正しい生活をおくるためには効果的だと思います。

と、まあ色々と他にもセミナーなど受けたり、ジムに通ったり、情報商材なども読んだり。
さらには、霊的でオカルトチックな怪しげなものまで手をだしてしまいました。
さすがに、このまま死ぬまでこの状態が続いていくとなると生き地獄でしかありません。
絶望しか見えてこないです。

つづく サザナミのうつ病体験/克服記(その3 生い立ちと家庭環境編)

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