サザナミのうつ病体験/克服記(その1 闘病記)

うつ病克服

はじめに

ここでは、私の13年間にわたるうつ病経験を以下に書いています。
すべての方には当てはまらないかと思いますが、当てはまる内容もいくつかあるかと思います。
とにかくこんな状況からでも、うつ病の悪循環ループから抜け出すことができ、現在は薬に頼らなくても生活できるようになりました。
うつ病は、
「治らない」
「よくても寛解程度」
と呼ばれます。

しかし、うつ病は必ず治る症状です。
メジャーな精神医療や心理療法では治す手法がないだけなのです・・。

投薬治療に頼らないで、発症前の元気な状態に戻りたい方はぜひご覧ください。

うつ病という症状とは

うつ病といっても、定義があいまいで、医師の主観的診察によって判断が委ねられるものです。
なかなか治らないうつ病を「難治性うつ病」といい、大うつ病と呼ばれるものに私はかかっていました。
ただのストレス、嫌なイベントごとでもなく、常に朝から晩までつきまとう憂鬱感・・。
かかったときは、明らかに「なんだか調子がおかしい・・」と感じます。
発症してから、苦しい毎日を送っていました。
症状が軽くなったり、きつくなったりと、軽い気分変調の波に振り回されてきました。
例え調子が軽くなったとはいえ、元の発症前の状態に戻るほどすっきりすることはなく、ずっと落ち込んで停滞していましたね。

発症前は、それほど悩んでいなかったのに、発症してからは深く悩みやすくなり、何もかも楽しいという実感が湧かずまるで永遠の砂漠をさまよい歩いている感じ。
だるいし、きついし、意欲も湧いてこない・・・。
頭はぼんやりとして、人の話しはよく聞き取れなくなるし、ミスが増え怒られることも多く、人に迷惑をかけて辛いの悪循環。
服装も乱れ、生活習慣も乱れ、整理整頓もきちんとできなくなります。
なにもかもがやるのがおっくうになって、面倒くさがり屋に・・。
あまりにも辛く、仕事の理解力も低下して、怒られることが多くなるのでドロップアウトしてしまう確率が高くなります。
一度休職してしまうと、出世にはひびくし、悪い噂がたち、人と接することもおっくうになります。
こんな状態だから、結婚するのも負担になり独身で過ごしている人も多いのではないかと思います。
人生に楽しみはなく、何のために生きているのか絶望感にたたされ、死にたくなってきます。

しかし、こんなに治りにくい症状でも、適切な治療法があると、実はあっというまに治るのです。

本当にこんなに簡単に治ってしまっていいのだろうか?
と思うほどです。

向精神薬(抗うつ薬)によるうつ病治療の開始

うつ病は、休養をとることも必要ですが、時間をとってながながと休んでも解決してくれるものではありません。
治らないからといって、まず利用してしまうのが抗うつ薬などの向精神薬でしょう。
あるいは、カウンセリングなのかもしれません。

私も抗うつ薬を処方され、効いた薬に出会ったとき
「これは簡単に治るのではないか・・」
と思っていました。
しかし、抗うつ薬の服用が長期化するとだんだん、症状が悪化していることに気づきました。
薬の効果が効きにくくなり、次第に薬の量が増えていき副作用の効果のほうが強くなっていくのです。
抗うつ薬を飲んで、すごく楽になったとしても効果が感じられなくなったり、すごい眠気や過食が襲ってくることもあります。
それだけでなく、薬の効果が切れると辛い禁断症状が襲い、生き地獄を味わうため薬を絶つことも困難になっていくのです。薬の量が増えれば増えるほど、薬を減らすのが大変になるので克服が困難になってきます。

医師からは
「焦ってはいけない。そう簡単に治るものではないのだから」
とさんざん言われ、自分でもわかっているのに焦り始め、抗うつ薬から逃れられない現実のきつさで、出口が見えなくなっていきます。
うつ症状がきつくて、逃避に走りたくなり、抗うつ剤を飲んでしまう。
副作用のリスクがある、自殺衝動を引き起す危険なものであるのは分かっていても、逃れない状況に私はなっていました。
抗うつ薬を服用している期間が長いほど、休職率が高まり社会復帰が難しくなります。

一時的に抗うつ薬の治療はいいですし、休養も大切なことだと思います。
「無理はせずのんびりとゆっくり治す」
という方も多くみかけますが、長引くほどだんだん蟻地獄のように転落している人のほうが圧倒的多数のようです。せっかく一流大学も出、一流企業に就職したのに離婚もされ、職を失い、作業所で安い賃金で労働あるいは、生活保護で生活している人も多くみかけます。

できれば、服薬はなるべくはやめに絶ち、薬も必要のない生活をおくれるようにすることが本当の克服に繋がっていきます。
私のように、回り道の人生に陥らないようにしてください。
結婚も諦め、職を失い再度0からやり直すのも非常に大変です。
失われた時間は二度と戻ることはありません。
うつ病を気長に、安易に考えてはいけません。

年齢が増すほど生きるのが辛くなる

うつ病に対する世間の目。
昔に比べると認知されてきたようですが、いまだに世間の目線は冷たいものです。
発症当時は、風邪になったようなものと思っていました。
うつ病は責任感が強く、真面目な人がなるというように、ストレスが重なりうつ病になって身体が思うように動かなくなったというのに、怠けもの、根性なしなんて思われてしまうんですから。
だいたい多くの健常者は、今現在ある自分は努力の結果と思っており、悲しいかな、その人の過去の人生など深く考えていません。
おまけに、
「薬を飲めばうつ病は治る」
ということが今や若い頃から洗脳され、それを信じている人も多いので、なかなか治らない人をみると
「生活がだらけているからだ」
「運動をしないからだ」
と言われることも。
働き盛りの年代で患ってしまった人や、家族を養わなければならない立場の人は、うつ病の症状と同時に社会的重圧と責任感で押しつぶされていきます。
仕事は辞めたいけれど、どうしてもできない事情もあります。

うつ病になったからといって、実は自殺に駆られることはありません。私も何人かのうつ病者をみて、話してきましたが意外なことに自殺しようと考えた人はほとんどいなかったのです。死にたいという人もいましたが、そういう人は決まって向精神薬を飲んでいた人でした。私も、一時自殺衝動に駆られてしまったことがありますが、あれは薬の副作用だと思っています。

休職して、十分に休暇をとって症状が落ち着いても、寛解までしかなっておらず、やっと職場復帰したとしても、ストレスが蓄積していくことで悪化して休暇を取らざるを得ないことの繰り返し。さらに、年齢を重ねると、部下の教育や指導の立場になっていくため責任も重くのしかかってきます。昇進などしたくもないのに、嫌でも頑張らなければいけない。かといって、怠けていると給料は低いままであるし、部下に追い越されるとプライドも傷つけられてしまう。会社にずっと残っていても一生上司と部下の板挟みに追いやられ苦しくなっていく・・。職場の人たちも、うつ病の私をどう扱っていいかわからず、腫れ物をさわるかんじでした。

強い被害妄想が襲う

うつ病になると、もともとなかった自信もさらになくなります。
コミュニケーションも上手くいかず、仕事のミスも増え、注意を指摘されてもまたヘマを繰り返す・・。
おまけに、休職を繰り返すので、周囲からの冷たい視線を感じてしまいます。被害妄想がどんどんと強くなっていくので会社にとっては無用で価値のない存在と自分で思っていました。
いつ休職するかわからない人に、重要な仕事を任せられないのは確かで、自信もないのにプライドだけは高い自分で、常に頭の中は強い葛藤を抱え胸の中はイライラと爆発しそうになることもしばしば。

だいたいうつ病を発症する人は、善良で温和であったような人が多く、人を罵倒したり、暴力をふるうタイプの人がなるものではないようです。実際に私も、暴力をふるったり怒鳴ったりするタイプではありませんでしたが、時に爆発し周囲をドンびきさせてしまうこともありました。うつ病、パニック障害と並んで、周囲の家族や友人、恋人まで巻き込んでしまいます。私を支えてくれた人も多くいるので、すごく感謝しているのですが、そういった方にはとても申し訳ないと感じています。

もし周囲のうつ病への理解がないと、ますます焦りを感じて症状を悪化させてしまいかねません。善意で「頑張れ」と言われるのはわかっていますが、よけいに重圧になって辛かったです。
絶望の淵に立たされ、元気気力も振り絞るパワーが欠如しているときに「さらに頑張れるかー」と内面で感じてしまい、そんな期待に応えられない自分にさらに嫌気がでてしまうからです。
年が経てば経つほど、内面に蓄積されていくマグマがいつ噴火してしまわないか・・
どんどん僻みっぽく、嫉妬心も深くなり、私をこんな目に落とし入れた人達を「殺してやりたい」と殺意さえ感じるようになっていったのでした・・。

投薬治療への不信感

うつ病は精神疾患の中では一番認知されている症状だと思います。
精神疾患には他にも、代表的なものとして双極性障害、統合失調症といったものもあります。
双極性障害の症状は昔はあまり聞かなかったのですが、近年増えてきたようです。
なぜ増えたのかは、ここでは述べませんが、闇の部分が隠されているようです・・。
あまり、この点については知らない人も多くタブーなものかもしれませんが・・。

芸能人の中でもうつ病、パニック障害をカミングアウトしてドロップアウトするようになってきました。
芸能人や有名人は、賞賛の対象であるので、外見や肩書でしか判断しない一般民にとっては同情される症状です。
それに比べると、一般市民で、薄給で働く無名な私達にとってはあまり同情もされない存在です。

芸能人を利用し、精神科を受診することを推奨するCMも流れることもありましたが、実際はそんなクリーンなイメージではありません。
確かに、ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミンがでなくなったからと、それを抗うつ薬で増やせば治るという風潮があたかも一般常識のように考えられていますが、実際に抗うつ薬で症状はよくなります。
しかし、薬の効果がきれたらそれで終わりです。
本当の克服というものは
薬を利用せずに神経伝達物質の分泌が正常化させること
ではないでしょうか?
それが、どんどん増えていく薬の量に違和感を感じていきました。
通院医者を何度か変えてきましたが、最初は「適応障害」から「抑うつ」、さらには「大うつ病」と診断名も変わり処方される薬の種類をコロコロ変え、量もどんどん増えていく。
私は、服薬することもなく、元の症状に戻ることを期待していたのに、それとは逆に増えていくのはなぜなのか理解できませんでした。

精神科に通院していて思ったのは、何度も同じ顔の人をみかけ、顔面が能面のように硬直した人や、異常に肥満体質の人が多いことでした。
糖尿病を患っていると思われる人、
身なりもほとんどジャージ姿で通院している人、
手足の震えが止まらない人(アカシジア、ジスキネジアなど)
買い物袋一杯に処方箋を持って帰る人
「果たして、うつ病であそこまでひどくなるものだろうか・・?」
と疑問が湧いてきたのです。
「私もこのまま服薬を続けていくと、いつかあのようになってしまうのではないか・・」
と危機感を感じていくのでした。

うつ病が増えた背景

それまで、あまり薬のことに関しては無知で医師まかせにしていたので、ネットで自分で薬のことを調べるようになりました。
テレビなどでは報道されることはありませんが、うつ病が劇的に増えてしまった原因に、
うつ病キャンペーン
がきっかけと言われています。

うつ病が認知されるようになったのも、1998年から始まった
「うつ病キャンペーン」
と呼ばれるもので、この背景に製薬会社の抗うつ薬(SSRI)販売促進があるようです。
製薬会社ーメディア(電通)-医療機関
が一体となって行われたと言われています。

うつ病キャンペーンにより、うつ病というほど重症ではなかった人でも、あいまいな診断基準(DSM)によりうつ病に仕立てあげられてしまい、薬漬けにさせられた事例は多いと聞きます。
私はもともと、本来のうつ病であったのですが、周囲でうつ病と言う人の中にはうつ病に見えない人(新型うつ病など)も多くいたので、「本当にうつ病なのか?」と感じていました。

さらに、ブログ村やtwitterなどを調べてみても、「治った!」という人は見かけず、いても薬を服薬し寛解状態だけの人だとかで、どんどん調子が悪くなって更新が止まっていく人ばかりでした。

そうして、私は投薬治療以外で治る方法を試していくことになるのでした。

つづく サザナミのうつ病体験/克服記(その2 様々な療法を受ける編)


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