サザナミのうつ病体験/克服記(その8 ゲーム依存から脱出編)

うつ病克服

ネットゲームにはまっていた過去

前回 サザナミのうつ病体験/克服記(その7 散歩~旅行でリハビリ編)

長年うつ病を患ってしまうと、なかなか規則正しい生活に戻すことも大変。
うつ病にかかると、多くの方がなってしまう昼夜逆転生活を元に戻すことは困難なことです。
夜中は、目が覚めて朝方になってくると眠くなってしまい昼まで寝てしまう・・。
そんな生活を送っている方も多いでしょう。
その原因となる大きな要因のひとつとして「ゲーム依存」。
うつ病になる人は、ストレスを解消するため、恋愛、セックス、ゲーム、アルコール、買い物、カフェインなど何等かの依存にかかりやすいかと思います。
「ゲーム依存」が増え問題になってきたのも、パソコンが一般家庭で普及し、オンラインゲームが広まった2000年初めからで、新しい現代病の一つともいえるかもしれません。


私も、長年ストレス解消としてネットゲームにはまっていた時期があります。
もう、仕事面でもイヤなことばかりで、楽しいことなど全くなかったのですが、嫌なことを忘れさせ現実逃避させてくれたのがネットゲームでした。
うつ病者にはネットゲームにはまり、昼夜逆転してしまう人も多いといいますが、実際多いと思います。
私のゲーム仲間にもうつ病を患っていた人も多くいたからです。
ゲームにはまると、アルコール依存並みに抜け出すのも困難ですね。
人生、楽しみも必要なので、ゲームを楽しんでもいいと思います。
せっかくの人生、おもいきり自分のやりたいことを楽しんでいかないと損ですからね。
私も遊ぶことは「悪」のように躾けられてきましたから、遊ぶことは罪という意識が強く、のびのびと生きてこれなかった原因でした。恐らく、その反動でゲームにはまったというのもあるのかもしれません。
ゲームをすることは別に悪いことでもありませんが、ゲームに依存してしまうと、人生破滅しかね危険性も潜んでいることも事実。
ゲームにはまり、仕事を止めたり、夫婦仲が悪くなって離婚していった人も数多くみかけました。
ゲームはキャラクターを成長させて自己顕示欲を満たしてくれても、リアルでの自分を成長はさせてはくれません。
はまればはまるだけ、周囲とのリアル生活での成長度格差は広がっていきます。
気づけば、もう取り返しがつかなくなったなんてことにも。
社会復帰し、自分の成長を高めていくためには、恋愛、アルコール、ゲーム依存なども克服していくことも大切だと思います。

それに、パソコンや携帯電話を夜遅くまでみると、モニター画面の光で自律神経が覚醒状態になるので、生活リズムのバランスを崩してしまう原因にもなります。
せっかく、うつ病が治ったとしても、こういった週間を矯正していかなければ、また体調を崩していくことにもなりかねません。

うつ病が治り、体調もよくなっても、きちんと生活週間を正していくためには、なにより「自制心」をもつことが大切だと思います。
うつ病はいわゆる「怠け者病」とも言われます。
でも、本当の怠けものではなく、報酬系回路が弱りノルアドレナリンなども減少して脳の働きが弱ってなるものなので性格気質的な怠けものではありません。ノルアドレナリンがきちんと分泌され意欲も高まっていくことで、怠け者気質もある程度解消されていくのですが、依存的なものを断ち切るという難題も潜んでいます。

ゲーム依存の克服

その1 プレイ時間をゆっくり減らす

私の場合、抜け出したかったのがゲーム依存。
ムリに、いきなり辞めるということはせずに、段階的に減らしていきました。
私の生活習慣は、ゲームを深夜1時~2時までしてしまうといったものでしたので、まずは深夜0時以降はしないという目標から始めていきました。
いわゆる、向精神薬の減薬みたいなものですね。^^;
タバコや無理なダイエットでもそうですが、いきなり絶つというと後で大きなリバウンドがくるのです。
いったん止めたとしても、むずむずイライラして、またやり始めるとまた大きくはまってしまいます。
減薬のソフトランディングのように、時間をかけて無理なくゆっくりじわじわがいいとおもいます。

まず私が取り組んだのが目標設定を「ゲームを絶つ」という高い設定を掲げるのではなくて、「ゲーム時間を減らす」ということにしていきました。目標は、なるべく自分が達成できそうなところから段階的に行うことがコツですね。これも、心理療法のテクニックの一つなのですが。
そして、毎日ゲームしていた日程を、週6、・・週5・・と減らしていったのでした。

その2 他のことに興味をもつ(視点を変える)

ゲームは、非生産的なもの。
孤独感を埋め、ストレスを解消させてくれるのに有効ですが、生きていく上ではお金にもならないし、あまり役にたつものではありません。(私はプレイでゲーム内資金を貯めることに関してはプロ級ではありましたが^^;)
むしろ、プレイするよりもプログラムを覚えてソフトを開発し、プレイさせる側になってお金を稼ぐ方がましです。
依存から抜け出す方法として有効なのが
「他のものに転換する」
といった視点をもつことです。

依存になりやすい人は
「熱中するとものすごい天才的な集中力」
があるということでもあります。
ある意味「強迫観念的」な集中力をもっている人が多いと思います。
私も、ゲームにはまっていたときは、有名プレーヤーとしてのキャラクターの1人でしたし、他の有名な人をみても、
「ここまでこだわるか・・」
というほど病的なものをもっている人を何人かみかけました。
ある意味有名になると、優越感にも浸れます。
(リアルではボロボロでしたが^^;)

その集中力をゲームではなく、もっと現実的なものに活かせれば、それはそれはすばらしいものになるのでは・・と感じました。
例えば、葛飾北斎などは、浮世絵画家としても世界を代表する芸術家のひとりですが、彼も発達障害ともいえるような人生のすべてを絵に注力する強迫観念的な集中力を発揮していましたし。
天才というのは、「絶えず努力し継続できる人」といわれるように、ある意味強迫観念的なものを有している人のことだと思います。
私はこのことに「ハッ」と気づき、これまでゲームに依存していたことを、自分の興味をもったことに時間を割り当てていくようにしていきました。
「ゲームも楽しいんだけど、このままの生活が続くと将来危うい・・」
と危機感を感じていたので、自分の興味をもったことを探し、スキルを磨いていく時間に割り当てていきました。

まず実践したことは資格を取ることに目標をおいて、転職に役立てようとしたことです。
これも、うつ病が治ってからのことで、それまでは本を読んでもあまり頭に入ってこなかったのですが、うつ病が治ると本の内容もスッキリと理解できるようになります。むしろ、集中力が恐ろしいほどついていたのかも。
資格をとるための勉強時間に時間を割いていくと、将来への目標意欲も湧いてきて、
「ゲームに費やす時間がもったいない!」
と思えるようになっていきました。
そうしていくことで、次第にゲームに費やしていく時間もだんだん減っていき、最終的にはゲーム依存から抜け出すことができました。

本来は、「ゲームは楽しみ程度にしていこう」と言う程度の目標にしていたのですが、今は、ゲームは全くしておらず、資格取得で自分自身の成長を高めることのほうが有意義に感じるようになっています。

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