うつ病キャンペーンによるうつ病拡大の背景~

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うつ病の広がり ~うつ病キャンペーン~

「うつ病」という言葉は現在では、よく耳にする言葉ですが、20年以上前まではあまり知られていないものでした。
「うつ病」が知られるようになったのは、1998年から日本でSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)が販売されたときと重なり、この頃からテレビで「うつ病はセロトニンの減少で発症する」と放送されたことがきっかけです。
それまで、精神は自律神経が影響していると言われており、学校でも昼休みに自律訓練をやっていたところもあります。
それから、会社においてもメンタルヘルス教育が行われるようになり、
「うつ病と思ったらすぐ病院に」
「うつ病は薬で治る」
と啓発がなされるようになりました。
この背景には、一つに大手製薬会社がSSRIの販売拡大を狙った運動があり、「うつ病キャンペーン」と呼ぶ人もいます。
「近年はうつ病が増えている」
とよく聞く言葉ですが、これも、「うつ病キャンペーン」により精神科・心療内科に行く人が増えただけであって、「勘違い」によって通院するケースや誤診も増えている場合も含まれているといわれています。

うつ病の診断 ~あいまいで誤診の多いうつ病の診断~

精神科や心療内科などの病院での診断は、 アメリカの精神医学会の診断基準であるDSMに基づいたもので、操作的診断基準(病気の原因は問わず、表に現われた症状のみを対象とする)によるものです。
うつ病の症状は、一般的に以下のようなものであるとされ、このようなチェックリストにより診断されることが殆どです。

・一日中いやな気分が続き、朝起きたときが特にひどい。
・夜はなかなか眠れず、朝早く目が覚めてしまうことも多いが、日中でも眠気におそわれる。
・食欲もわかず、体重が減ってしまう人が多いですが、過食傾向になる場合もある。
・思考がまとまらず、集中力もなく、本も億劫で読めなくなる。
・決断力がなくなり、いつまでもくよくよと迷ってしまい決められない。
・意欲がなくなり、仕事はおろか、趣味や好きなことも手につきません。
・テレビや新聞にも興味がわかず、映画や音楽、スポーツなども楽しめない。
・身体が鉛を詰め込んだように重く、少し動くことさえ重労働のようになり、億劫になってしまう。
・気分が落ち着かず、イライラしたり気持ちばかり焦ってしまう。
・物事を悪い方に、マイナスにばかり考えてしまい、自分はダメな人間としか思えない。
・いっそのこと死んだ方がましだ、自殺したいと思ってしまう。
これらが2週間以上の長期にわたって当てはまること。

本来、内科などの病名を決めるときは、血液検査のような定性・定量分析的な診断で決定するものですが、精神科だけは、医師の主観、感覚によって病名が決められており、医師毎によって診断結果が異なるケースが多々起こります。
転院したら、病名が変わったという方もよくいられるのではないでしょうか?

また、、DSMに関しては、製薬会社と癒着の深い精神科医が、多数決やその日の気分で決めたというエピソードがあるほどで、「うつ病」と決定づけられる検査がないのが実状です。
また、赤外線を利用した装置で検出された脳血流のパターンから、診断名を正確に診断できると言われていましたが、これも日間差で異なる点や、バラツキがうつ病、双極性障害、統合失調症と大差がなく、これまた診察精度に疑問の声もあがっています。

かつて、セロトニンが減少でうつ病がおこるとメディアで報道されてきましたが、セロトニン濃度を測定することは難しいとされており、そういったデータはないとも言われています。

近年は、上司に説教されプライドが傷ついた、姑と相性があわない、仕事に慣れない、研究で憂鬱だ、借金で苦しいといった鬱状態でも、「うつ病」と拡大解釈されるようになってきています。
文章のみでの基準はあいまいであり、拡大解釈して適用していくと、病気でない人でも誰でも当てはまる診断基準で、大きな誤診の元にもなっています。
また、適応障害でうつ病とまでいかない人が、投薬を続けていくと本当のうつ病的症状が現れ、薬害を勘違いして「うつ病」と思っているケースも多々あるようです。
ある一つの特定の診断名を、文章表記のみで決定することは困難であり不適切で、誤診が生じるのは当然のことともいえます。

うつ病の種類 ~名称は多いが、ほとんどの多くは生理反応~

うつ病にもそれぞれ程度のランクがあり、程度の軽いものは、抑うつ、気分変調症、適応障害、重いものは非定型うつ、大うつ(メランコリー型)、双極性障害、統合失調症などいろいろな「疾患名」がつけられていますが、問診のみではっきりと識別できる医師はいません。
たとえ、本当のうつ病であったとしても、殆どの場合、初診では「抑うつ」と診断されることが多いようです。

気分変調症とは、その名のとおり、気分が落ち込んだり元に戻ったりすることで、諸行無常というように万物において一定のものはなく、気分にむらがあって当然の生理反応ですが、この生理反応を「疾患名」にして、誰でも薬物投与する機会を得ることができるようになったとも言われています。
この気分変調症というレベルの人に,抗うつ薬を処方することで躁鬱のような気分になり、症状が悪化していったケースが多々あるようです。

また、うつ病キャンペーンから、10年後の2009年から、製薬会社が双極性障害キャンペーンを始めます。
当初「うつ病は薬で簡単に治る」と宣伝していたものの、治らない、あるいは悪化する、攻撃的になる、自傷行為者が増えたり、自殺する患者が増加し自殺者が3万人越えた背景もSSRIの利用者が増えた時期と重なります。
双極性キャンペーンでは、
、「うつ病患者の4割程度は、うつ病ではなく実は双極性障害だった」
「抗うつ薬を飲んで治らないうつ病は双極性障害」
「双極性障害は治らない病気。一生薬を飲まないといけません」
と宣伝し、医師の誤診にして誤魔化し、投薬治療の正統性をすための工作とも考えられています。
(2012年:NHKスペシャル)
また、統合失調症に関しても、解離性障害によっておこる「幻聴」から、統合失調症と診断されるケースも多いようで、実に本当の統合失調者は1/3000程度ではないかという医師もいます。
基本的に、うつ病よりも、統合失調症や双極性障害のほうが、服薬する薬の種類も増えるため、利益をあげるには双極性障害の人達が増えるほうが、製薬会社にとってはとても都合がいい話にもなります。


難治性うつ病」という疾患名も登場しましたが、これらは、精神科医が、うつ病の治療ができず、薬物療法によって悪化し、元の患者を向精神薬依存症にしてしまった症例がほとんどと言われています。
向精神薬は、覚醒剤、麻薬などと作用はほとんど同じで、量が多かったり、長期服用すれば必ず鬱状態や認知機能低下をもたらします。
これを別名、「医療薬物性うつ病」といいますが、大部分の日本人は気づいておらず、「うつ病」と思っている人のほとんどは薬物性で、この中には新型うつ病と呼ばれる現実逃避的、同情を乞うために服用する、休職・障害年金・生活保護目的で利用する「わがまま病」も含まれてると言われています。
うつ病と診断され、病院に長期受診する人は皆、難治性うつ病ということになってしまい、これからも当然どんどん増えていくでしょう。
基本的に純粋なうつ病、双極性障害などは、何年も薬を服用せず調子が悪い人を指すものであると思いますが、通院する人が増えた現代で、はっきりと真性なものを同定することは困難なのではないかと思います。

うつ病と間違われやすい病気も

精神疾患のような症状は、軽度のものなら誰にでもありますが、本当の病気によって鬱状態を示すものも存在し、見逃されがちになっています。

例をあげると以下のようなものです。
・脳出血・脳梗塞などの器質的機能低下によるもの。
・パーキンソン病、多発性硬化症などの神経疾患によるもの。
・内分泌系の異常があるもの(甲状腺、副腎など バセドゥ病、橋本病)
・膠原病など隠れているもの
・歯科治療後の後遺症、金属中毒
・血糖調整障害や低血圧によるもの
・ミネラル、たんぱく、脂質不足からくる栄養障害
・季節性のもの(冬季うつ)
・知的障害、自閉症
・アルコールによるもの
・その他の物質(違法ドラッグ、鎮痛剤、カフェイン)

~精神科医は今日もやりたい放題 内海聡著より~

精神疾患、精神治療とは

精神疾患というと、一般的には「精神病」「心の病」と呼ばれることもあるように、感情、心の中に生じる病と思われることが多いかもしれません。
近代の精神医学や脳科学分野においては、 脳内には百億を超える神経細胞によって構築されたネットワークが、人間の心、感情、精神、身体の動き、人格を担っていることが明らかにされており、 ストレスによる脳の機能異常、損傷によって起こる神経状態の働き、脳の働きが低下してしまった状態のことを示すとされています。

つまり、精神疾患とは、病気というほどのものではなく、神経のネットワークの働きが不調となり、気分の落ち込み、強い不安や鬱状態が生じ、食事や睡眠をとることも困難になったり、さらには、幻聴や妄想、慢性疲労、強迫観念といった症状を抱えてしまった状態ともいえます。

今日の精神医療においては、ほとんどの精神疾患に対して薬物療法が行われています。
これは、脳の神経系に作用させることで、感情に関わる不快な症状を一時的に取り除くことを目的としていますが、多くの副作用、離脱症状、アクチベーションシンドローム(自傷行為、自殺行為など)を引き起すといった問題を抱えています。

精神疾患の原因とは(うつ病、パニック障害など)

幼児期の心的外傷(トラウマ)に、現在の心的外傷やストレスが蓄積され、複合的に影響していることが主な発症の原因です。
心的外傷ストレスをPTSDといいますが、いくつかのPTSDが重なることを「複雑性PTSD」といいます。
慢性ストレスを受けると解離性障害(離人症、健忘、同一性障害)を発症しますが、これもPTSDの一種とされています。
PTSDの原因となるものが、主に機能不全家庭(親の厳しい躾け、虐待、両親の夫婦喧嘩、アル中の親、過干渉、過保護、性的虐待、宗教熱心な家庭、親の不幸な死、ネグレクトなど)が大きく、遺伝的、脳の病気によっておこるものではありません。
遺伝病でしたら、それは精神疾患ではなく、器質的な中枢神経疾患(例として脳腫瘍、脊髄小脳変性症など)等であり別な病気になります。
精神医学のできた当初は、精神と神経は一体のものであると提唱され、神経衰弱、神経症と呼ばれてきましたが、次第に忘れ去られうやむやにされ、神経伝達物質の分泌量が原因(モノアミン仮説)と主張されるようになりました。
こうした背景の原因ははっきりしており、大手製薬会社が向精神薬を売ろうと、商業利益追求のプロパガンダによるものです。

海外では投薬治療よりも、薬に頼らない療法が進んでいるのに対し、日本の精神医療は薬漬け大国と言われていることから精神医療は遅れていると言われていますが、遅れているというよりも、製薬会社や精神医療にとっては儲かる都合のいい話であって、改善する期待はもたないほうがいいでしょう。

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