自律神経の話④ 新自律神経理論~ポリヴェーガル理論~

自律神経
Two AIs facing each other

トラウマとは・・

うつ病は、「神経伝達物質の異常」が関わっているということは間違いないようですが、さらに自律神経失調症(自律神経の乱れ)も同時に起こっている。これは、パニック障害、摂食障害も同じことが考えられています。
つまり、

精神疾患=自律神経の乱れ(体調面 肩こり、頭痛、お腹の調子、摂食行動、疲労)
        +神経伝達物質の異常(心の面、イライラ、憂鬱、焦燥感、不安など)

これまでの向精神薬は神経伝達物質のコントロールしかしていないわけなので、実際には自律神経の乱れはコントロールまではできていないことになります。
自律神経の乱れを正常にしていくことが根本的な治療として大切な考え方にもなってくるわけです。
サプリ、食事なども、基本代謝を高めて神経伝達物質の形成反応を高めるもので、副作用の強い向精神薬の代替にはなるものの治療薬にはならないのですね。

かつて、トラウマとは過去に受けたショッキングな出来事が原因と考えられ、その記憶の処理のために催眠療法やフロイトの精神分析が一時期ブームになったわけですが、実際大した効果が得られなかったため投薬治療が主流となってきました。

実際に、私も催眠術などにかけられたことはある(名前を思い出せなくなる、味覚が変化するなど)のですが、暗示では体調や感情の不安定さはなくなりませんでしたね。暗示というのも確かにあるのですが、催眠術の暗示もしばらくすると自然に解けていくので精神疾患治療には向いていないと思います。

元々精神疾患も、当初は神経の働きが関係していると考えられていて「神経症」と1980年のDSM3以前の頃は言われていて、神経の働きが精神、感情と深く関わっているのは昔から知られていたのですが、最近の西洋の考え方ではトラウマとは実体のないような記憶ではなく「自律神経の乱れ」と考えられるようになってきています。そのセラピーの代表が神経生理学者であったピーターラヴィン博士が開発した、S.E療法(ソマティック・エクスペリエンシング)です。脳科学的に音楽、マインドフルネスといった自然治癒療法でを利用してトラウマ(自律神経の乱れ)を解消していくというものです。
そして、ラヴィン博士が採用した自律神経システムの理論が1998年にイギリス精神科医ステファン・W・ポージェス博士によって提唱された「ポリヴェーガル理論」です。

ポリヴェーガル理論とは ~二元系から三元系拡張理論~

これまでの自律神経系は「交感神経」「副交感神経」の相反する2元的な神経系で考えられてきました。
しかし、これまで述べてきたように、従来型うつ病「定型タイプ」の特性(無気力、憂鬱、過眠)はあたかも冬眠状態に入ったかの副交感神経型のタイプ。ストレスが加わると交感神経が優位になるといったパターンと真逆の状態になる矛盾が従来の2元的自律神経理論では説明がつきませんでした。

そこで、
ポージェス博士は副交感神経を
「腹側迷走神経系」「背側迷走神経系」
と「交感神経」をあわせた3元系理論でこの矛盾を解決しました。

それぞれ車に例えると
 ・交感神経・・・アクセル
 ・腹側迷走神経・・・フットブレーキ
 ・背側迷走神経・・・サイドブレーキ
といった感じです。

腹側迷走神経というのは、横隔膜より上にある呼吸器系に関わる副交感神経系で、いわゆる「リラックス」に関わる副交感神経を指します。(今までの副交感神経)
背側迷走神経というのは、横隔膜より下にある部分の副交感神経系。機能不全家庭など慢性ストレスなど受けていくと、だんだんとこの神経系統が作動していき、しだいに解離性障害、過眠、無気力、憂鬱といった定型うつ病の症状が強くなってきます。

つまり、定型うつというのは
サイドブレーキをかけながら走っている重々しい状態
といえばイメージがつきやすいでしょう。

非定型うつ(パニック障害など)は、逆にアクセルをいっぱい踏んだような状態で、ブレーキがあまり利いていない状態です。交感神経はびっくりした、恐怖体験、事故、環境(パソコン、携帯からのモニター)といったストレスで優位になってきます。

トラウマを抱えて精神疾患を抱えている人は、純粋に片方だけのストレスを受けているわけではなく、両方のストレスを抱えているので混在したストレスを受けているものといえます。
交感神経を鎮めるには、呼吸法、軽めの運動などで対処できパニック障害、非定型うつも時間をかければ治る人もいるわけですが、背側迷走神経の作動が解除できないことが大うつ病が治りにくいといったものでした。

詳細は下記サイトにも書かれています。

https://healing.natural-spi.com/poly-vegal-theory/

なお、「Natual Selfecare Program」は大神氏が開発されたものですが、アプローチの仕方はS.E療法と似ている箇所が多くあります。ただし、使用するツールが異なっています。
例えば、自律神経の乱れとしてS.E療法では、「EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)」を利用しますが、「Natual Selfecare Program」では、「Holisic Healing」という手法を利用します。

どちらが効果が高いかというと・・
ダントツ
Holisic Healing
で間違いないですね。
早い人は1日で大うつ病も治る人がいるようですから・・。

「EMDR」は眼球を30分以上左右に動かすことで催眠状態に入り、トラウマを置き換えていくものですが、終わった後は気分が悪くなったりする人も多いようです。
それにくらべると「Holisic Healing」は、心地よいリラックス状態でできるし、効果もすぐでてくる、気分が悪くなることはめったにないのですべての点で上をいっていると思います。

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