世界の流れと逆行する睡眠キャンペーン

精神医療


睡眠キャンペーンで分かる睡眠薬の危険性

2010年3月から中高年男性をターゲットに自殺対策の一環として、内閣府により「睡眠キャンペーン」が打ち出されました。
これは、不眠症はうつ病や自殺へと繋がるサインの一つであり、不眠になったら精神科をはやめに受診させて予防しようと呼びかけたキャンペーンでした。

「お父さん眠れてる?」
「眠れてますか?2週間以上続く不眠は、うつのサインかもしれません。眠れないときは、お医者さんへ」


といったキャッチコピーが現在でも各市町村のHPでもみることができます。

眠れてますか?睡眠キャンペーン/中部総合事務所福祉保健局/とりネット/鳥取県公式サイト
鳥取県公式ホームページ とりネット です。

実は、これより以前の2006年から静岡県富士市で、全国に先駆けて事前施行としてキャンペーンを実施していました。
しかし、実際は改善効果がみられるどころか、逆効果として現れた結果です。
また、逆のケースとして、自殺遺族が集まって結成された全国自死遺族連絡会では、睡眠薬が自殺を高めていると考え、精神科を受診しないよう市民や役所によびかけた結果、本拠のある宮城県では20%以上自殺率が軽減した結果でした。
このように、睡眠薬は精神状態を破壊し、自殺に追い込んでいく率を高めていくことは明らかであることが分かります。

睡眠薬は眠れなくなる薬

睡眠薬はその名の通り、眠りにつきやすくしてくれる薬です。
しかし、よく勘違いされているのが、「睡眠を改善する薬」として利用されている方も多いことです。
そのため、継続して飲むと、睡眠が改善されるであろう・・と毎日飲む人もブログなどでみかけます。
睡眠薬は、
「明日は大切な日で、どうしても眠らなければいけない」
「生活リズムを調整するため、短い期間利用する」
といったときは有効ですが、継続して長期間服薬していくと逆に眠れなくなるのです。
使用を続けていくと、睡眠薬なしでは眠れなくなり、依存症の問題が生じてきます。

例えば、
『フルニトラゼパム』(商品名はロヒプノール・サイレース)の添付文書をみると、
「重大な副作用」・・・依存性、刺激興奮、錯乱呼吸抑制
と書かれています。
調べるには
「自分の飲んでいる薬 添付文書」
と検索すると、添付文書がでてきます。

現在、日本で処方されている薬のほとんどは「ベンゾジアゼピン系」という薬ですが、アルコールよりも依存性が高いことで知られています。

これは古くから知られていることで、海外では睡眠薬の処方に規制がつけられています。例えば、フランスでは不安障害の治療に対しては12週間、不眠症の治療に対しては4週間を超えてはいけないとガイドラインなどで定められています。
イギリスでは、ベンゾジアゼピン系薬は麻薬として取り扱われるようになりました。
アメリカとイギリスの扱い
だいたい、長期間の服用は規制されているにも関わらず、日本のガイドラインにおいては「強い依存性はない」、「短期間でやめられなくなることはない」と記載されています。(睡眠薬中毒 効かなくなってもやめられない 内海聡著)

  参照:wikipedia

アルコール中毒の人が、やっとアルコール依存から抜け出しても、抗不安薬や睡眠薬を服用している人をブログやTwitterなどで
「アルコールだけはやばい。薬のほうは安全な薬だから大丈夫」
と勧めている人をみかけましたが、睡眠薬のほうも依存性はつよく、危険性についてはあまり変わらないものです。
ただし、アルコール依存症や薬物依存とは同じ「依存」という言葉を使用するものの、それらとは異質なもので「薬物性神経機能傷害」と考えられています。
その原因は明らかになっていませんが、抗うつ薬の離脱症状と同じ「ダウンレギュレーション仮説」というものが有力となっています。
これは、薬が神経細胞の受容体にくっつくことで作用しますが、だんだんと受容体の数が減少してくると言う考え方です。
何年も睡眠薬を服用していくと、受容体の数が減少しているので、薬の作用も効きにくくなり結果薬を増やしていっても最終的には効かなくなってくるのではないかと考えられています。(ただし、仮説であってデータによって証明されているわけではありません。)

睡眠薬は依存性ともう一つの問題が「耐性がつくられる」ということです。
最初は、飲むとすぐ眠気に落ちますが、毎晩服薬していると耐性がついて効き目が弱くなっていきます。
効き目が弱くなってくるので、ついつい薬の量も増えていき、気づいたときには依存性あるいは離脱症状(禁断症状)が引き起こされてしまっており、薬をやめたくても止められない状態の罠に陥ってしまうのです。
「薬は根性で簡単にやめられる」
と安易に考えがちですが、予想以上にかなり辛いものです。
なかには急に止めたことで救急搬送されたり、パニックを引き起こし、その恐怖からさらに
「薬を手放すのが不安・・」
と不安障害にも陥ってしまう方も多いようです。
眠れない・・・、でも薬を止めたいのに止めることができない・・

本来睡眠薬と抗不安薬は同じベンゾジアゼピン系のものがほとんどですが、抗不安薬も長期で服用すると「不安を高めてしまう薬」で、眠れないし、不安で異常に緊張する症状がでてきます。
歌手であった華原朋美さんも、2000年あたりの失恋を機に、毎日のように睡眠薬をラムネのように飲んでいたといいますが、それから、ずっと何度も入院や奇行で報道されているのも睡眠薬が大きな原因と思われます。

ベストなのは睡眠薬にもアルコールにも頼らないことです。
少量のアルコールは身体によい面をもたらしてくれますが、眠りのために夜飲むと、眠りにはやくつくことはできますが、質の悪い睡眠であるため3時間もすれば眠りから覚めてしまいます。
そのため、結局は、アルコールにも頼らずにするように眠れるようにしていくことが大切です。
その方法として、
 1.リラックスできる音楽を聴く(α波音声など)
 2.運動をする
 3.カフェインなど覚醒作用の飲み物(お茶、コーヒーなど)は午後以降飲まない
 4.呼吸や瞑想を行う
 5.ゆっくり湯船に浸かる
 6.生活リズムを整える。
 7.夜中はブルーライトの光を避ける(パソコン、携帯をみない)
などあります。

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